5月17日に、杭州市金融部門により、8bit主催で開催された2019ブロックチェーングローバルサミットが杭州市で行われた。

杭州市初めてのブロックチェーンウィークとして、今回のイベントはAnt Financial、Tencent、Baidu、Huawei、Haierなどの巨大企業のブロックチェーン担当者も参加しており、北京大学、上海交通大学、武漢大学、シンガポールのSUSS大学などの専門家も含めて合計2,000人が参加された。

Ontologyの共同創始者季氏が「デジタル実体経済の新型インフラの構築」をテーマに、スピーチを行った。

季氏:ブロックチェーンの核心的な価値はトラストです。しかし、ブロックチェーンは技術的に、エコシステム的に、ビジネス的には、様々な困難に直面しています。これらの課題を解決するために、Ontologyは技術の断片化設計、非中央集権化した保存形式、豊かな奨励モデルを提案しました。トラストを作るツールは一人一人にサービスを提供し、Ontologyはブロックチェーン技術に基づき、最大の努力を尽くして、前代未聞のトラストレスシステムを構築しています。

以下はスピーチの内容:

みなさん、こんにちは。私はOntologyの創始者である季です。今回はみなさんと一緒にOntologyと実体経済の結合の話をシェアできることについて光栄に思います。

本日のテーマである「実体経済」をよりよく理解してもらうために、私は少し事前勉強をしてきました。みなさんは実体経済のメイン参加者は誰か知っていますか。BAT(中国のGAFAみたいな存在:Baidu, Alibaba, Tencent)でなく、製造業でもなく、実は我々のような一般消費者です。

 

もう一度ブロックチェーンの復習を

まず、少し復習をしましょう。みなさんはブロックチェーンとビットコインのことはご存知ですよね。

ブロックチェーンはビットコインからきています。その後、デジタル資産と言うのが現れました。現在まで、ブロックチェーンはどういう状態なのかというところは、実際昨年ですと、私がここにきて演説をすると言うことになると、ブロックチェーンは「スキャム」と同義であると言う風に言っても良いかもしれません。なぜなら、昨年の今、ブロックチェーンは全体的に評価が地に落ちていました。

そして現在の論点は、多くの専門家はブロックチェーンは意味がなく、遅いデータベースだと言っています。昨日私も一人の専門家がブロックチェーンが一つの中央集権を除去して新たな中央集権を築くので、世界中の誰もがブロックチェーンは意味のない技術だと思っているだろうと言っていました。

将来、ブロックチェーンはどの方向へ向かうのかについて多くの専門家は今年はブロックチェーン着地の元年だと言っています。私たちは数多くのブロックチェーンアプリケーションを着地させることが求められています。その中でも、最も重要なのはブロックチェーン技術は実体経済と業務の中で実用性があり、真の価値が発揮できるということを証明することが重要だと思います。

ブロックチェーンの価値については、信用というキーワード抜きでは語れません。他の技術的な特徴は他の技術によって代替可能だとしても、信用というのは代替できないことです。

この技術によってブロックチェーンは以下の3種類の価値の能力賦与ができると考えています。

  1.  デジタルによる実体経済:デジタルによる実体経済というのはわかりやすいと思います。私たちが使っているインターネットサービスは、私たちの大部分の生活をデジタル化した状態に移しつつあります。次のステップとして、私たちの資産、価値のインターネット中の要素はデジタル化できるのかが今後のデジタルによる実体経済のキーポイントであり、ブロックチェーンはその中で活躍できると考えています。
  2. グローバリゼーション:国の間、民族の間は信用がかけているところがあるのはご存知の通りです。ブロックチェーンによってこの信用を賦与することが可能だと考えています。
  3. 人とマシンの時代:人工知能は非常に賢いです。私たちの行為を学習することができ、バーチャルな個体となれます。将来、彼らは多くの仕事をしてくれるでしょう。人間はどういうふうに彼らを管理し、統治するのかを考えると、それはブロックチェーンあるいはスマートコントラクトなしでは語れないと思います。というのも、彼らをブロックチェーンとスマートコントラクトの存在する改ざん不可能なルールの元でコントロールすることができるので、メリットがたくさんあります。

ブロックチェーンが直面するチャレンジ

ブロックチェーンの発展は今なぜ遅いのかと言うことを考えると、ブロックチェーンはいくつかの挑戦すべき課題が残っていて、業界全体は技術の障壁を突破して、エコシステムおよびビジネス面のチャレンジをしなければならないと思います。

性能に関して言うと、ビットコインのTPSはみなさんが非常に関心を持っていると思います。その後新たなブロックチェーンインフラの発展に伴い、性能が徐々に上がってきました。最近私はとある報道を目にして、とある主流なインターネット会社が発表したブロックチェーンはすでに数億規模のTPSを有しているので、当面私は性能は将来の最も重要課題として認識していないのです。

拡張性は現在ブロックチェーンの一つの大きな課題でしょう。パブリックチェーンがたくさん存在する中、お互いの連絡と通信は重要な問題です。現在の課題は一種類のアプリケーションは一つのチェーンにおいてしか運用できないところです。

カスタマイズはもう一つ重要な課題です。

エコシステムに関しては、現在はさらに多くの奨励プランとペナルティプランが必要であり、持続的な発展モデルが必要です。将来は非中央集権化した状態で、このような奨励モデルを通して、各参加者がそれぞれの価値と貢献を実現できるでしょう。

最後の課題は、ビジネスに関してのは変革です。たくさん議論して、「伝統的なビジネスモデル⇨分散型ビジネスモデルへ遷移する」の課題の解決策を考えると言う実践が必要です。

ブロックチェーンによってもたらすチャンス

ブロックチェーンは将来ものすごいチャンスをもたらすと考えていて、それはみなさんがここにいらっしゃる理由なのかもしれません。将来、ブロックチェーンは次世代デジタル実体経済において最も重要なインフラになります。

第1:重要な理由は全てのデジタル化
現在、デジタル化はインターネット上一定期間発展してきましたが、次のステップは全てのデジタル化でしょう。すなわち、資産のデジタル化です。有形の実体資産あるいは無形の実体資産はブロックチェーンによってデジタル化することを実現できます。

第2:イデンティティとデータデジタル化
私たちが使っている身分証明書、パスポートはいろんな機関にお願いして認証してもらって初めて使用できます。しかし、将来的にはデジタルアイデンティティのようなものはグローバルに直接使用できないかと言うことについて私は可能だと答えます。それは私たちが追い求めていることです。現在私たちのデータプライバシーは中央集権化した企業が管理をしています。今後はこういったデータを管理する権利を我々個人に戻すということはチャンスと考えています。

第3:ビジネスプロセス
マルチチェーン、マルチパーティ協力の環境では、ブロックチェーンのユースケースは様々です。先ほどHuang博士がおっしゃったサプライチェーンのケースでは、マルチパーティ協力の場合、信用がある程度かけている条件ですので、ブロックチェーンを導入することで、協力の信用を与え、効率をあげるということが考えられます。

Ontologyの実践

次にOntologyは如何にブロックチェーンの課題の解決に取り組んでいるかについて、技術的な部分、ビジネスおよびエコシステムについて話します。

まず、技術については、Ontologyが設計において単独なチェーン上の性能について考えていました。我々の理想は1万TPSです。少々中央集権ですが、性能をあげるということでした。また、スケイラビリティについてはLayer2というソリューションを導入し、Sharding(シャーディング)を通してLayer2を強化します。同時に我々は業務のサブチェーンを持っており、そればパラレルなLayerで違う業務にスピードを提供できるでしょう。
保存形式については、我々は非中央集権的な保存を実現しました。

カスタマイズについては、我々の全ての業務はカスタマイズできます。違うModuleによって業務におけるブロックチェーンのメインファクターを定義することができます。アルゴリズム、P2Pネットワーク、上部Layerのプロトコルの作動環境などが含まれています。一番最後のものはプラバシー計算です。我々は信頼性のある作動環境を導入したのは最も成熟したTEEソリューションです。これは我々が作る訳でなく、エコシステムのパートナーに作ってもらいました。

次にエコシステムについてですが、非中央集権について我々はもっとフレキブルなコンセンサスアルゴリズムを導入しました。そこでさらに多くの方にコンセンサスネットワークに参加してもらえるようにしており、奨励モデルとdAppストアを導入し、持続可能な発展になるようにしました。

最後に、ビジネスについてです。ビジネスの構成要素はやはりユーザーです。ユーザーがいるということはIDが存在するということです。IDがあると、アプリケーション、アプリケーションマーケットが出てきて、さらにアップルiOSなどの全てのエコシステムが出てきました。これはまさにブロックチェーンプロジェクトたるものの基礎的な部分(インフラ)に当たるでしょう。

Ontologyは全てのビジネスアプリケーションに対してサービスを提供することが可能で、我々はOntologyを設計する際に第一世代と第二世代のブロックチェーンが持っている課題を考慮して、我々はさらにユーザー、企業、開発者が使用するハードルを下げることを意識しました。従って、将来的にみなさんはWechatでOntologyのチェーンおよびOntologyのウォレット、アプリの使用ができるようになります。

今の話が実現できるように、我々は様々なツールを用意しました:
1. Sharding:みなさんがよく目にするShardingプロジェクトと違い、我々が提供するのはネットワーク、取引、ステータスshardingの三つのソリューションを提供します。我々はQuarter1のタイミングで全体の技術的な実現性についての論文をアメリカの科学誌にて発表しました。このQuaterにはオンラインとなり、テストされます。

2. 分散型の保存形式:これも今シーズンに出します。今までみなさんが見てきたプロジェクトは多分アメリカのものが多かったかと思います。実は、中国ではこのソリューションは非常に適しているように思います。なぜなら、我々は大量のアプリケーションシーン、大量のユーザー、大量のデータがあるからです。我々の実践に基づく分散型の保存ソリューションはすぐにパブリッシュできるだろうと考えています。

3. 奨励モデル:開発者、パートナー、投資家に適しており、資金を提供する方、アプリのシーンを提供する方、仕事をする方の貢献分はネットワークで証明され、権利が確保され、最終的には奨励が分配されるべきだと考えています。ネットワーク中の貢献は全て量的に換算できるとします。そうすると、ビジネスパートナーはこのエコシステムでアプリを構築し、ビジネスを実現することができて、繁栄することができるでしょう。

データはやはり伝統的な中央集権的なデータ源がなくてはならないので、我々はOracleのサービスも提供しています。Oracleは「預言者」ということは知っていますよね。彼はデータ源にコネクトし、チェーンの外にあるデータチェーンに持ってきます。これによってチェーンの外にあるデータをチェーンに持っていけて、能力を拡張することができます。

我々は様々な資産デジタル化のプロトコルを持っています。みなさんが目にしている商品、証券などは我々が各国と協議したプロトコルによって量的に反映しサポートされています。その中で、証券の移動というのもサポートされます。例えば、香港と上海の証券取引所間のプロトコルが通じ流ようになり、量的に換算することは可能となります。将来的に証券を出すときに、それは香港あるいは上海の取引所、あるいはアメリカの証券取引所、ヨーロッパの取引所にて同時に取引されることが可能です。それはスタンダードな資産であり、しかも完全にデジタル化されています。このようなプロトコルによってグローバルに資産が流れることが可能です。

最後に我々にはなぜブロックチェーンが必要なのかについて考えましょう。それは信仰ではなく、Coase theoremによれば、「個人資産の権利がきちんと守られて、取引のコストがゼロとなれば、取引は異議なしで資源の高効率活用され利用価値の最大化になる」ということだそうです。(簡単にいうと、「資源は最も活用できる人に配分されるべき」ということ)

私は何を言おうとしたかというと、人間は協力して生産活動をする過程で、効率と経済的な利益のゲーム理論に直面します。そうすると、資源は理想的な配分との乖離が発生するでしょう。そこで、人間による協力だけではこの課題は解決されません。

我々が必要なのは一つのシステムです。それは技術的なものでも、非技術的なものでも構いません。現在ブロックチェーンはこの課題を解決する最も良い手段です。このゲーム理論においては、根本的な原因は信用がないことです。

これまで私はブロックチェーンの最大価値は信用だと言ってきました。将来、ブロックチェーンに基づく信用を生むツールは会場のみなさんにサービスを提供し、ひいては世の中の全てのユーザーもそうなるでしょう。

だから、我々は技術に基づく努力、商品に基づく努力、運営に基づく努力をし、前代未聞のトラストレスなエコシステムを構築したいと考えています。これは我々この5年間絶えずにオープンソースの精神のもとでブロックチェーンの研究開発に尽力してきた初心です。ブロックチェーンを使って、信用を再定義します。